75歳未満のドライバーならば点数加算などの行政罰を科される、信号無視などの違反行為ですが、75歳以上のドライバーが犯すとこれに加え、「臨時認知機能検査」を受ける必要があります。受検期間は、自宅に届いた「臨時認知機能検査通知書」を受け取った日の翌日から1カ月。受検場所は、通知書に記載された自動車運転免許試験場です。
受検手数料は750円。所要時間は30分です。そしてその内容は、検査当日のの年月日時そして曜日を回答する「時間の見当識」、16種類のイラストを見た後、それを回想して回答する「手がかり再生」、時計版と指定時刻をイラストで描く「時間描画」の3種類です。
検査の結果、直近の認知機能検査より点数が低くなっている場合、「臨時高齢者講習」を受けることになります。受講期間は、自宅に届いた「臨時高齢者講習通知書」を受け取った日の翌日から1カ月。受講場所は、通知書に記載された自動車運転免許試験場です。受講手数料は5,800円。講習内容は、実車指導1時間、個人指導30分、映像教養30分です。
運転免許の返納を選択する人が増える中、その判断基準は運転の「必要性」と「許容性」によるところ。まずは車を使う必要があるかどうか。代替手段に切り替えられるか、家族で助け合えれば運転は必要ないのか、というところまで考えてみましょう。許容性に関しては、高齢者講習や認知機能検査である程度把握できますが、日頃からご自身で気を付けて判断しましょう。