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高齢者の認知機能検査とは

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高齢者の事故が続き、運転免許証の自主返納をする動きが高まりつつあるものの、車が生活の足である故に更新が必要な人々も。そこで、運転免許を更新しようとする75歳以上の人々に、受講を義務付けているのが、認知機能検査です。この検査によって、自己の記憶力と判断力を自覚させ、安全運転が継続できるよう支援しようと、2009年6月1日から導入されました。

認知機能検査を、受けるまでの流れです。運転免許証の更新期間満了日の6カ月前に、公安委員会より認知機能検査と高齢者講習の通知が届きます。希望する受講場所を選び、電話予約して検査を受けます。

では具体的な、認知機能検査の内容です。検査自体は30分程度で終了し、検査手数料は750円です。検査項目は、「時間の見当職」、「手掛かり再生」、そして「時間描写」の3項目です。まず「時間の見当職」とは、検査時の年月日、曜日、時間を回答します。

次の「手がかり再生」とは、与えられたイラストを記憶し、関係のない課題を行った後、記憶したイラストをまずはヒントなしで回答し、次にヒントをもらって回答します。そして最後の「時間描写」とは、時計の文字盤を描き、そこに指示された時刻の針を描きます。

採点はその点数に応じて、「記憶力、判断力が低くなっている(認知症の恐れあり)」、「記憶力、判断力が少し低くなっている」、そして「記憶力、判断力に心配はない」と判定されます。検査結果は、その場でまたは後日、書面にて通知されます。

「少し低くなっている」または「心配はない」と判断された場合、高齢者講習に進み、受領する「高齢者講習修了証明書」を持って、運転免許証を更新するという運びとなります。

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