交通事故のむち打ち症 交通事故の後遺症 交通事故後の対処

炎症の起こるメカニズム

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むち打ちは首のねん挫ということで、頸椎捻挫と呼ばれます。炎症の起こるメカニズムは、足のねん挫と同じです。スポーツで足首をひねった時は何も感じなくても、夜中に痛くなるというように、むち打ちも時間が経ってから痛みが生じることがあります。

まずは炎症のメカニズムを考えます。足のじん帯を損傷すると、細かな組織が散らばります。それは布をちぎった時に、繊維の屑が落ちるのと同じ現象です。その細かな組織が体内のゴミとなり、身体はそれを掃除しようとします。この役目を担うのが白血球で、損傷部分に集まり掃除を開始すると、炎症反応が始まるわけです。

損傷部分と言っても、白血球が存在するのは血管の中。ゴミは血管の外にあるので、血管を拡張させて一時的な通り道を作り、白血球をキニン、ブラジキニンといった痛み物質とともに外に送ります。血管が拡張するので幹部は赤くなり、痛み物質により疼痛が起こります。そして白血球と痛み物資の漏出により腫れます。これが、炎症の三兆候といわれるものです。身体は白血球とともに痛み物質を出すことにより、患部を安静に保つようサインを送っているわけです。

とはいえ、首のねん挫であるむち打ちが受ける損傷部分は椎間関節と、足首のねん挫のように身体の表面ではありません。サインが送られても、痛みを敏感に感じることはできず、肩、腕、頭に痛みが生じることも。また肩や背中は、首を守ろうと筋肉を固くするので、これが痛みの原因になることもあります。

整形外科を訪れた際は、どこに痛み、しびれ、違和感を感じるのか、しっかり伝えるようにしましょう。

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