むち打ちは軽度にしても、医師の診断を受けておくのが懸命というもの。その上で、自宅でできる治療法のアドバイスを仰ぐことにしましょう。
一般的に肩こりなどの痛みがある場合は、患部を冷やすことが肝心です。また枕は低くして寝るようにすると、痛みの緩和を助けることに。痛みが引いて熱が取れたら、今度は患部を温めて筋肉をほぐします。肩こりだからといって、むやみにマッサージすることはお勧めできません。
捻挫型の場合、3週間を過ぎた頃から痛みはある程度収まるように。この頃から、痛みがゆえに運動を制限したことにより硬直してしまった筋肉を、復帰させるリハビリを開始します。ウォーキング、ストレッチ、そして体操などで頸や肩の周辺筋肉の緊張緩和に努めます。これは、自律神経障害を予防する効果もあるから、侮れません。
家庭の日常生活で心がけたいのは、正しい姿勢で過ごすこと、患部を冷やさないこと、バランスのよい運動を取り入れること、そして疲労やストレスをためないことです。そして少しでも異常を感じたら、ためらわずに医師に相談すること。これがむち打ちの痛みから、一番早く脱することができる近道といえるでしょう。