おはようございます。岡山と倉敷で2店舗展開している”ヨリミツ治療塾”のスタッフです。
今回の記事のテーマは、『交通事故によるPTSDの症状や判断基準、運転への影響』です。
皆さんはPTSD(心的外傷後ストレス障害)をご存知ですか?
PTSDは大地震などの天災、火事、事件、いじめといった様々なことが原因となりますが、交通事故がきっかけで発症することもあります。
今回は交通事故によるPTSDの症状や判断基準、事故後の運転への影響について紹介したいと思います。
交通事故に遭われたことが無い方も、ぜひご覧ください。
【交通事故によるPTSDの代表的な症状は3つです。】
PTSDの代表的な症状として
- フラッシュバック(追体験)
- 回避行動
- 過覚醒
が挙げられます。
1つ目のフラッシュバックとは自分の中で心的外傷体験の整理がつかず、その時の情景が自分の意志に反して思い出してしまうことを指します。
2つ目の回避行動とは心的外傷に起因した恐怖感が抜けないため、無意識の内にそのような出来事になりそうな場面を避けてしまうことです。
3つ目の過覚醒とは精神的に不安定な状態や興奮状態、過敏な状態が続くことです。
交通事故の際に感じた恐怖の記憶が強く、入院時の心拍数が高い程、精神疾患を発症しやすい傾向があるようです。
【PTSDには診断基準が設けられています。】
PTSDは病気や怪我ではなく精神的な障害であり見た目では判断しにくいため、しっかりとした診断基準が設けられています。
その判断基準とは一般的に米国精神医学会による【DSM-Ⅳ基準】のことです。
『実際に死に直面する出来事を経験した、またはその場面を目撃した』ことが前提とされます。
フラッシュバック・回避行動・過覚醒といった症状が1ヶ月以上続く場合はPTSDと判断されます。
具体的には以下のとおりです。
- 気分が沈み何に対しても興味が湧かない
- イライラして集中力が続かない
- 食欲がない
- 不眠が続く
- 自分に価値がないと感じるようになる
PTSDの症状は意外と他人には分からないものですし、自分で判断することは難しいです。
そのため、少しでも疑わしいと感じるならば専門家にみてもらってください。
【PTSD発症後は車の運転への影響に注意して下さい。】
交通事故に遭った際のショックは人それぞれです。
軽い事故でもトラウマとして残り、交通事故後に車を運転できなくなってしまう方もいます。
道路を避けて生活することは厳しい世の中ですので、一度経験した場面を思い出しやすいのでしょう。
歩行中は十分に気をつけるならば再度事故に遭う事は少ないかもしれませんが、車を運転する人は運転中にPTSDの症状が現れてしまうと大変危険です。
その症状のせいで集中力が散漫してしまい、再び交通事故を起こしてしまう恐れがあります。
そのため、交通事故経験者自身は十分に気をつけなければなりませんし、周りにいる人のサポートも大切ですね。
どうでしたか?
今回の記事ではPTSDの症状と判断基準、事故後の運転についてご紹介しました。
次回も交通事故によるPTSDについて紹介する予定ですので読んで頂けたらと思います。
PTSDのような心の病気でも、できるだけ早く症状に気づき速やかに治療を受けることができれば、症状の悪化を防ぐことができると言われています。
ですので、違和感がある際は早めに専門家の方にみてもらいましょう。
PTSD以外にむち打ち症といった交通事故の怪我がある際はむち打ちの治療もきちんと受けて下さいね。
むち打ち症も放っておくと厄介です。
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