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むち打ちの神経学的検査とは

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交通事故の脊髄障害で後遺障害の申請をするには、レントゲンやMRIなどの画像所見のほかに、検査による神経所見も必要となります。頚椎、胸椎、腰椎によってそれぞれ異なる検査があり、ここではむち打ちに多い、頚椎の神経学的検査を紹介します。

まずは頭を後屈させ、額を下方へ押さえるジャクソンテストは、上肢に放散痛が生じた場合、神経根症を疑います。同様に頭を症状のある方向へ傾け、上から圧迫して軸圧をかけるスパーリングテストは、上肢に疼痛、放散痛が生じた場合、神経根症を疑います。

次に筋力の低下を測定する徒手筋力検査は、医師が患者の上肢動作に対し手で圧力を加え、患者がどれだけ抵抗を維持できるかを確認します。判定は、5(正常)から0(反応なし)の6段階。落ちている筋力により、障害神経を推定します。

そして打腱器により神経を刺激して、反射以上の有無を調べる腱反射は、低下、または喪失していると神経根症、過剰反応すると脊髄症の疑いがあります。また筋肉の厚みを測る筋萎縮検査は、神経の異常により運動量が減ると筋肉が萎縮することから、ひじ関節上下10㎝の腕の周径を測り左右で比較して、運動神経の障害を判断します。

これらの検査結果が、自覚症状と整合すれば、医師にその部分の見解を後遺障害診断書に書いてもらうと、より説得力のある診断書になるというわけです。

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