交通事故のむち打ち症 交通事故後の対処

むち打ちとは外傷性頸部症候群の俗称

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むち打ちとは、外傷性頸部症候群、または頸椎捻挫の俗称です。自動車の追突、または衝突の衝撃で、まず首が突き上げられ、体が前方に移動し、後から首が激しく後傾するという、鞭の空振りに似た体の振れ方により、首の筋肉、靭帯が損傷することにより起こる症状のことを言います。具体的には、痛み、めまい、倦怠感、吐き気といった症状です。

むち打ちには、4種類の症状があります。1つ目は頸椎捻挫型で、首の筋繊維や靭帯などが、伸びたり断裂して起こる痛み、肩こり、めまいなどの症状です。むち打ちの7割が、この頸椎捻挫型に当たります。2つ目はバレー・リュー症状型で、首の交感神経と副交感神経に損傷を受け、自律神経に機能障害が生じ、めまい、耳鳴り、頭痛、記憶障害、倦怠感、吐き気などの症状をもたらします。

3つ目は神経根症状型で、首の腫れが脊髄の運動神経や知覚神経の集まる神経根を圧迫することで、知覚障害、しびれ、麻痺、筋力低下、反射異常などの症状が発生します。4つ目は脳脊髄液減少症で、脳を満たす脳髄液が漏れ出すことにより脳の位置が下がり、頭痛、頸部痛、めまい、耳鳴り、視機能障害、倦怠などの症状が起こります。

むち打ちにはさまざまな症状がありますが、事故直後は興奮状態にあり、痛みの感覚が麻痺している可能性があり、症状を認知できないこともあります。交通事故に遭ったら痛みはなくとも、病院で医師の診断を受けることが賢明と言えるでしょう。

 

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