「むちうちで首が痛くて熟睡できない・・・」
交通事故で痛めた首をかばうあまり、熟睡できないと辛いですよね。
今回は、そんな交通事故による「ムチウチ」で夜眠れない人のための、痛みを和らげる寝かたのお話しです。
こんにちは!
岡山と倉敷で3店舗展開しているヨリミツ治療塾のスタッフです。
あなたは、首に負担をかけない「寝かた」を知っていますか?
「首にやさしい低反発枕のような良い枕を使えば・・・。」
と、思っている人が何人いらっしゃるでしょう。
低反発枕は、寝た時の沈み具合といい良い感じですものね。
しかし、この低反発枕・・・
どんなに高級なものだったとしても、実はムチウチの人にとっては意味が無いんです。
健康な状態でない時に、この低反発枕を使用しても効果がないんですよね。
なぜ、無意味なのか・・・?
それは、ムチウチのときの首の状態にヒミツがあるんですが、まずは「ムチウチ」について勉強してみましょう!
交通事故でのケガでもっとも多いのが「ムチウチ」ですが、病院などではこんなふうに言ったりします。
病院などでもらった診断書に、
・外傷性頸部症候群(がいしょうせい けいぶしょうこうぐん)
・頸椎捻挫(けいついねんざ)
と書かれていたら、それは「ムチウチ」のことです。
では、そんな小難しい名前ではなく、なぜ「ムチウチ」という別名がついているのかご存知ですか?
衝撃によって、首に負荷がかかる瞬間、首がS字になるのですがその時の状態が鞭(むち)を打ったような形になることから、「ムチウチ」とよばれるようになったそうです。
あなたの胴体がムチの取っ手の部分(固い部分)で、首がムチ(しなる部分)でその先に頭がある、といった感じでしょうか。
追突などの衝撃を受けるとき、カラダはシートベルトで固定されています。
なので、このときにカラダは固定された状態で、首よりも重たい頭が前に飛び出ることで首がムチのようにしなるので首にかなりのダメージを負ってしまうのですね。
しかも、この「ムチウチ」がやっかいなのは・・・
自覚症状があまりない状態であっても実はムチウチになっている
というケースがほとんどだということ。
「ただの捻挫でしょ?」
「湿布しときゃ治るでしょ!」
と、甘く見ている人が多いんですがこれはかなり危険です。
下記でご紹介しているのは、ムチウチの治療をしたい方向けに全国の有名治療院を掲載している本ですが、この冒頭部分に交通事故によるムチウチの治療がどれだけ深刻かが書かれています。
参考までに載せておきますね。
参考書:交通事故、むちうちでお困りの方へ 交通事故治療有名治療院
長崎出版
白誠書房特別取材班編著
馬越啓一(サンキューグループ代表)監修
「たいしたことないから」
と放置していて、後から症状が出た・・・なんていう人も少なくありません。
というのも、実際、ムチウチの症状がでるのは事故後2~3日してからという人がほとんどなんです。
また、切り傷のように目で判断することができないのでレントゲンなどをとるかと思いますが、これまたやっかいで、レントゲンをとっても関節や靭帯を包む膜 ( 関節包 )が傷ついているかどうかの判断も難しい。
見た目にはわからないので、やっかいなのですね。
あなたは、首のまわりがどんな構造になっているかご存知ですか?
首には、脳とカラダをつなぐ神経がたくさんとおっているんです。
なので、その神経を痛めることで、
・頭痛
・吐き気
・背中の痛み
・耳鳴り
・めまい
・脱力感
・食欲がない
・肩や首のコリや張り
・手足のしびれ
このような自覚症状が出るんですよね。
こういった自覚症状があっても、首に原因(むちうち)があるなんて気が付かない人が多いようです。
そして、このツライ自覚症状だけに何十年も悩まされる・・・という方が本当にたくさんいらっしゃるんですよ。
先ほども言いましたが、首にはたくさんの神経が通っています。
また、その中でも多く分布しているのが自律神経です。
なので、その自律神経を痛めてしまうと・・・
自律神経のバランスが崩れ副交感神経への刺激が活発になり、不眠などの症状も起こしてしまう可能性があるのですね。
そして、事故を起こしてしまったことでの精神的ショックなども、不眠に繋がっているかもしれません。
こんなこと考えてしまったりしてはいませんか?
- 事故当時のフラッシュバックが起こる
- 事故に関することで頭がいっぱいになる
- また事故に遭うのではないかと考える
- 事故を想像させるようなことを避けようとする
いろいろなことを考えすぎて、精神的に落ち着かない日々を過ごしている人もいるかもしれませんね。
これでは、熟睡なんてできっこないです。
では、首が痛くて眠れないという人も、精神的な不安から寝付けないという人もカラダに負担をかけない熟睡できる寝かたをアドバイスいたします!
枕だけでは、首と枕の間に隙間ができてしまいます。
この隙間が、首に負担をかける寝かたになり不眠へもつながってしまいかねないんです。
その隙間を埋めるのに最適なのが、どの家庭にもある「タオル」なんですね。
このタオルを挟むことで、隙間がなくなり首を安定させることができ、首への負担が減ります。
もちろん、枕なしでタオルだけの方がしっくりくるという方は、タオルで枕を作ってあげるのもよいでしょう。
一番良い角度は、少しうつむいたような状態がベストです。
今、お話ししたのは仰向けに寝る時のアドバイスですが、
「どうしても仰向けに眠ることができない」
という方のために、横向きで寝る時のアドバイスもいたします。
横向きで寝る場合は、頭・首・胸といったカラダの軸が一直線になるようにすると良いですね。
枕が高すぎる人はタオルだけで調節をして、枕が低すぎる人はタオルで補うのがいいでしょう。
できるだけ仰向けで寝る方が、首に負担をかけにくいですが、どうしても無理な人はこの横向きでの寝かたをためしてほしいのですが・・・
両方の寝かたについて言えることは!
首がぐらつかないように安定させることが大事だということ。
つまり、柔らかい枕は、首が沈んでしまうからダメ!ということです。
なので、低反発枕がどんなに高価で機能がよくても「ムチウチ」の人の寝かたには最適ではないということですね。
ムチウチの人が、カラダに負担をかけずに安眠するには、
・ある程度の固さのある枕で、なおかつ首と枕の間に隙間を作らないこと
が重要なのです。
ご家庭にあるタオルで、簡単に熟睡できるようになるなら家計にもやさしい!ので、ぜひ試してみてください。
そして、このタオルを使った枕は、ムチウチの人だけでなくこんな人にも効果的!
- ストレートネックの人
- 肩こりの人
- 頭痛持ちの人
- 猫背の人
タオルを使ったまくらの作り方がまとめてあるサイトを見たい方は
タオルだと、汚れても洗えるし簡単にできるのが魅力的です。
ただ、上記のサイトにも書かれていますが、小さな子供さんにはあまり適さないようですから気を付けてくださいね。
補足ですが・・・
ムチウチ初期に段階で、コルセットを付けている人は、就寝時は首の負担が少なくなりますので、外しましょうね。
首のサポーターやコルセットは首を補助するためのものですが、首のサポーターやコルセットをずっと付けていると、体液の循環が悪くなったり、改善が遅れることもあります。
ですから、就寝時は外して寝るようにしましょう。
また、このやり方でも眠れないとき、落ち込んだり、眠れないことをあきらめたりしないでくださいね。
ムチウチでも熟睡できる寝かたで、十分に睡眠をとりつつ、しっかりとした施術で早期回復を目指しましょう!