病院の医者選びの基本は、「被害者とフィーリングが合う」ということです。高慢な医者にかかると、治療が通うのが辛くなってしまうもの。体を治すために通院するのに、通院が苦痛になってしまうのでは、本末転倒です。よくなるものもよくなりません。このようなときは、転院を試みた方がよいでしょう。
また「むち打ちだと、後遺障害は認定されない」というような、誤った知識を持っている医者もいます。医者は体を治すのが仕事であるため、交通事故の実務に精通しているとは限りません。不審な点はその道の専門家である弁護士に相談して、必要であれば医者に掛け合ってもらうようにしましょう。
それでは被害者の体に直接触れて施術する、整骨院や接骨院はどうでしょうか?実はこれらの治療院で、現在流行っているのが詐欺行為です。これは、治療院が通院していない日も通院していることにして、被害者に水増し報告をさせることにより、保険会社から実際よりも施術費を多くもらい、被害者も慰謝料を多く受け取るというものです。
治療院からこのような話を持ち掛けられたら、毅然とした態度で断り転院を検討するようにしましょう。これは立派な犯罪です。同意した被害者も、逮捕されてしまいます。病院でも治療院でも、自分の体の悩みを素直に話すことができ、回復に向けて一緒に頑張ることができると、確信の持てる医者や治療家を見つけたいものです。