体調が悪ければ気持ちもふさがるというように、体と心は密接な関係にあるもの。ということは、気持ちを明るく保てば、体も行動的に活動できるように。これは目覚めのよい朝は、笑顔でテキパキ精力的に動けるのが良い例です。気分を落ちこませたままでは、目線はうつろになり、自信のなさそうな表情が態度に現れてしまうもの。
病気ややケガの回復は、これがテキメンに現れるところ。胸を張って笑顔で歩くだけで、気持ちはポジティブに。これが病気回復を促進させる秘訣なのです。むち打ち症においてもしかり。「天気が悪くて首が痛いから憂鬱」と嘆いていては、体の代謝も回復力も減退してしまうもの。「痛いから安静にして読書しよう」など、ポジティブに考えるようにしましょう。
また「ケガが治ったら何がしたいか?」という具体的な目標を立てると、自然治癒力は増加するもの。目標を持つということは、治療にあたる際、実に大事なことです。柔道の練習中にむち打ち症になってしまった高校生は、「夏の大会に向けて練習がしたい」という希望を持って治療にあたっていたところ、2カ月弱で完治してしまったとか。積極的にリハビリにあたれば、早期に回復する傾向にあるということです。
体の健康は、心の健康から。むち打ち症になってしまったと悲観視するのではなく、回復したらあれがしたいという目標を掲げて、治療に専念してみましょう。このようなメンタルトレーニングに特化した先生もおり、日常的に使う言葉のアドバイスをしてくれることも。