以外と知らないむち打ち症の症状

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むち打ち症の症状は、被害者の年齢、体質、そして事故状況により個人差のあるもの。事故直後は脳震盪を起こして、一時的に失神やめまいなどの症状が現れることも。また脊髄の周りが腫れたり、内出血により手足が麻痺する場合は、手術に至るケースなどさまざま。しかし大別すると、以下の4つに分けることができます。

頸部の筋肉や靭帯の損傷によって起こる頸部捻挫の症状は、頭痛、疼痛、頚項部筋肉の圧痛、頸部の運動制限などが見られます。

神経根に腫れや損傷が起こる神経根障害の症状は、その神経根が支配する領域に症状が現れることに。上位頚椎の場合は、大後頭神経支配領域の放散痛や神経の圧痛、下位頚椎の場合は、首から肩、腕にかけての放散痛や痺れ、そして上肢の筋力低下や知覚障害が見られます。

椎骨脳底動脈の血行不全により起こる自律神経障害の症状は、その支配下にある視床下部や脳幹部の血流減少による頭痛、頭重、眼精疲労、耳鳴り、めまい、難聴、声のかすれ、記憶や集中力の低下が。首や肩の症状は軽いものの、食欲減退、消化不良、吐き気などといった胃腸障害が現れることも。

むち打ちの外傷により髄液が漏れて髄液圧が低下する低髄液圧症候群の症状は、頭痛、吐き気、めまい、脱力感、集中力や思考力の低下、視力障害などを始めさまざま。2000年頃から知られるようになった障害です。
 

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