むち打ち症は、大きく分けて4種類に分類されます。
頚椎捻挫型は、首の靭帯や筋肉が捻挫するむち打ち症の一般的なタイプです。首や肩に痛み、重み、だるさを感じます。これらの軟部組織の損傷はレントゲンでは確認できないので、痛みの割には軽症ととらえられ、被害者は辛い思いをすることに。
神経根症状型は、頚椎を構成する7つの椎骨から腕などに伸びた神経が異常を来たすことに起因するもの。ダメージを受けた神経根の部位によって、腕の痺れや手の痺れ、そして皮膚の知覚低下といった症状が。
バレ・リュー症状型は、後部の交感神経が損害を受けることによってもたらされた、自律神経失調症です。交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、交感神経が過度に働く結果、頭痛、吐き気、耳鳴り、視力低下、不眠、倦怠感などが発症。
脊髄症状型は、脊柱管内を通る神経組織である脊髄が損傷して起きるもの。下肢の痺れや歩行障害といった、知覚異常が現れます。また膀胱や直腸の機能が低下し、排尿や排便に支障を来たす、膀胱直腸障害を発症する可能性も。
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