過失割合とは?その割合を決めるポイント

投稿日:

交通事故の過失割合とは、被害者と加害者の責任の割合です。交通事故では、被害者にも一定の過失が見られる場合があります。そこで被害者と加害者の過失割合を定め、被害者の過失割合分は損害賠償金から減額するという、過失相殺を行います。例えば1,000万円の損害が発生したとき、被害者の過失割合が2割であれば、800万円に減額されるということに。

では過失割合は、どのように決まるのでしょうか。それは、過去の判例をもとにした、算定基準です。事故の類型ごとに、細かく基準となる割合数値が設けられています。過失割合を決めるには、さまざまなポイントを加味します。参考に、自分が自転車に乗っていたとして、過失割合を決める6つのポイントを見てみましょう。

まず第1に相手が自動車か、歩行者かということです。相手が自動車であれば過失割合は下がりますが、歩行者では加害者となる可能性が高く、過失割合は上がります。第2に、交差点か否かということ。交差点では信号があることもあれば、徐行義務や左車両優先などの規則があるからです。第3に、信号機の有無と色です。信号無視をすれば、過失割合は大幅に上がるもの。黄色は原則として、停止しなければいけないことを覚えておきましょう。

第4に、事故現場は幹線道路か住宅地かということも問題に。幹線道路の場合には自転車の過失割合は下がるものの、住宅地の場合は歩行者の過失割合が下がります。第5に、事故の時間帯です。夜間に自動車と事故を起こした場合、自転車の過失割合は上がります。なぜなら自動車のヘッドライトの影響で、自転車は自動車を確認できますが、自動車は自転車を確認しにくいからです。

第6に、事故現場が横断歩道か否かということも。横断歩道上では、歩行者は信号無視をしていない限り、絶対的に保護されるゆえ、歩行者の過失割合は0に近くなります。

多くの場合、加害者の保険会社が、被害者に対し「このケースの過失割合は、〇対〇が妥当です」というように伝えられ、被害者が納得したところで適用ということになります。自分の事故の過失割合を、あらかじめ知っておくと安心ですね。

 

  • B!