賠償額を左右する事故状況の伝え方

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事故に遭ったら、まず警察に連絡します。普通は加害者が連絡するものですが、躊躇している場合は、被害者が通報しましょう。次に、警察が双方の話を聞いて、「実況見分調書」を作成します。これがすべての元となるので、警察とはしっかりコミュニケーションをとる必要があります。

事故直後は精神的にショックを受けているので、冷静に話すのが難しいところ。加害者ならば「自分のせいではない」と自己防衛が働くこともあれば、被害者によっては「大したことはない、平気よ」と穏便に済ませたがることも。しかしこの調書が、損害賠償額に反映されることになるので、できる限り冷静になり正確に回答しなければいけません。

警察に質問されて覚えていないことやわからないことは、その旨をはっきり伝えるように。あいまいに答えたり、わからないことも「はい」と答えてあとで不利になることもあります。しかし被害者に「わかりません」という回答が多いと、供述の多い加害者の発言を中心に、調書がまとめられてしまいます。警察は中立の立場で取り調べることになっていますが、双方のつじつまを合わせ、事実ではないことが書かれたりすることも。そんな時は、必ず訂正を求めましょう。

次に病院へ行き作成してもらった「診断書」を、速やかに警察に届けます。この提出を受けて警察は、事故を人身事故として処理。この書類も「実況見分調書」と同様、損害賠償額を大きく左右することになるため、病状に間違いはないか、そしてどれくらいの全治期間かというところをしっかりチェックしてから提出しましょう。

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