自由診療と保険診療はどっちがいいの?

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むち打ち症は、必ずしも痛みを感じる部位に原因があるとは限らないもの。首に痛みが出ているけれど、原因は背中にあるということも。しかし健康保険を使って治療をする場合、痛みのある部位を患部として、その部分しか治療してもらうことができません。よって、接骨院や接骨院が得意とする手技による矯正や、特殊なマッサージなど体全体を診る治療は、保険診療では不可能ということに。

かといって、自由診療は安くありません。健康保険適用外のマッサージや施術を受けた分、支払いをする必要があります。ということで、自由診療にするか保険診療するかは、患者さんが選択すること。ただ加害者がいて、その人の自賠責保険または任意保険で治療費を負担してもらえるならば、迷わず自由診療を選択することです。

整骨院や接骨院での治療は、いわばオーダーメイドの施術。病院や整形外科の治療内容は画一されたものだけれど、柔道整復師は、物理療法、運動療法、そして手技療法という3種類の治療法を、各患者さんの体を診て選択施術することができます。これらの効果的な施術は、健康保険の範囲外となるため、保険診療のデメリットということに。

むち打ちを自由診療で、整骨院や接骨院にいる柔道整復師に治してもらう場合、加害者の保険会社にはその理解を求めておく必要があります。カギは早期回復というところ。適切な施術で1日も早く回復することができれば、それだけ保険会社の負担も軽くて済むというもの。正しい知識を身に着けて、保険会社にしっかり自分の意見を通すことができるようにしたいものです。

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