交通事故に遭ったとき、事故治療の次に不安なことは、損害賠償の示談。示談をするのは加害者ではなく、加害者の加入している保険会社の担当者です。まずは電話連絡があり、そのあとに書類が送られるという運びに。
保険会社の担当者は、交通事故の損害賠償に関するプロです。豊富な知識と経験に基づき、それぞれのケースを判断して賠償額を提示してきます。納得のいく金額が提示されれば、示談成立です。サインと捺印を押して、交渉は終了します。
大切なのは、自分の損害額をしっかり把握しておくこと。提示された金額や、その基準に納得のいかない場合は、遠慮せずに担当者に質問するようにしましょう。「こんな初歩的なことを質問したら馬鹿にされるかもしれない」などといった気後れは禁物です。また「お金のことでもめたくない」などと、簡単に引き下がってもいけません。
保険のプロと自信を持って交渉に当たるためにも、自分の損害額を把握しておくことは必須です。必要な時には弁護士に相談してから、請求、示談交渉に臨むようにしましょう。交渉が決裂した場合は、保険会社の顧問弁護士が登場したり、簡易裁判所の民事調停に至ることも。そうなれば、弁護士に頼む手間を惜しむわけにはいきません。