おはようございます。岡山と倉敷で２店舗展開している”ヨリミツ治療塾”のスタッフです。
今回の記事のテーマは、『むち打ち症などの交通事故の怪我を負った方に優しい睡眠時の姿勢』です。
交通事故に遭ってから眠れないという方を聞きます。
事故当時に身体的なケガを負わなくても、精神的ショックを受ける方は少なくありません。
事故後、
- 事故当時のフラッシュバックが起こる
- 事故に関することで頭がいっぱいになる
- また事故に遭うのではないかと考える
- 事故を想像させるようなことを避けようとする
など精神的な反応が起こりやすくなるので、気持ちが落ち着かない状態が続いてしまいます。
すると、寝付きが悪くなり、不眠になりやすくなってしまうのです。
むち打ち症は交通事故に多い怪我ですが、このムチウチになると、さらに寝づらいと感じる方が多いかもしれません。
また、むち打ち症では首に痛みや不快感を感じる方が多いので、寝る時の体勢に困る方も。
今回は、むち打ち症などの怪我を負った方に優しい睡眠時の姿勢をご紹介します。
交通事故に遭ってから眠れないと悩まれている方は、参考にしてみてくださいね。
【身体に優しい睡眠時の姿勢を保つ4つの方法をご紹介します。】
身体に優しい睡眠時の姿勢を保つ方法を以下の4つの状況に分けてご紹介します。
- 仰向けで寝る場合
- 横向きで寝る場合
- 枕を使う場合
- 首のコルセットやサポーターを付けている場合
1. 仰向けで寝る場合
仰向けで寝るときは、頚椎の生理的湾曲（S字カーブ）に沿った姿勢を保つようにしましょう。
この理由を説明します。
そもそも頚椎の上には頭部がありますよね。
頭部の重さは成人で約5～6kgなので、頚椎にはその負担がかかっています。
その負担に身体が耐えているのは、背骨が生理的湾曲を描いているからと言えます。
これは、背骨の生理的湾曲には重たい頭を支える筋肉の負担を和らげる役割があるためです。
ムチウチやヘルニアといった首の症状に悩まれる方は、頚椎の生理的湾曲が崩れていることが多いです。
この生理的湾曲が崩れている状態では、身体を支えるクッションの役割が弱くなっているので、筋肉の負担が大きくなり、痛みが生じてしまいます。
よって、頚椎の生理的湾曲を保つことは首の痛みを軽減するために重要ということがお分かりいただけたでしょうか？
どのようにして頚椎の生理的湾曲に沿った姿勢を保つ寝方をするのかと言いますと、首と枕の間にタオルを入れて隙間をなくしてください。
すると、安定した姿勢を保つことができます。
首の角度は少し俯いたくらいの約15度を目安にすると、首の負担が軽減されると言われています。
2. 横向きで寝る場合
仰向けの姿勢が慣れていない方、仰向けで寝ることが難しい方もいるでしょう。
そういう方は、身体の軸が一直線になるように枕の高さを調整してみてください。
横向きで寝ている状態は下になる肩の関節に負担がかかるので、肩の痛みを引き起こしやすくなります。
そのため、大丈夫な方はできるだけ仰向きの姿勢で寝るように気をつけてみてください。
3. 枕を使う場合
枕の高さは高すぎても、低すぎても、身体に負担がかかってしまうのでよくありません。
あごが上がるときは枕が低いと言えますので、それよりも少し高いくらいを選ぶようにしましょう。
また、枕は硬すぎても、やわらかすぎても、よくありません。
先程も説明したとおり、頚椎を支えることは大切ですので、硬めの枕を選ばれる方がいるかもしれませんが、これは身体にとって良くないのです。
枕は硬すぎず、やわらかすぎない程度で、頚椎部分をしっかりと支えるものを選ぶようにしましょう。
※個人差がありますので、自分に合った枕選びは専門家やお店の方に相談してみてくださいね。
4. 首のサポーターやコルセットを付けている場合
ムチウチの初期段階で首のサポーターやコルセットが必要なときもあると思います。
首のサポーターやコルセットが首を補助するためのものですが、就寝時は首の負担が少なくなりますので、外した方が良いでしょう。
首のサポーターやコルセットをずっと付けていると、体液の循環が悪くなったり、改善が遅れることもあります。
ですので、就寝時は外して寝るようにしましょうね。
ムチウチが完治しない限り、ぐっすり寝れることはないわけではありません。
ですが、睡眠時の姿勢を少し意識するだけでも症状を和らげて、睡眠の質を上げることができます。
睡眠は人々の健康にとって大切なことですので、眠れなくても仕方ないと諦めないでくださいね。
しかし、交通事故で怪我を負ったならば、まずは施術を受けることが必要です。
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