もらい事故は保険会社が対応できない?

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もらい事故とは一般的に、被害者に全く過失のない、過失割合が10:0である事故のことです。具体的には、適切に停車していたのに追突されたり、相手の明らかな信号無視によって衝突されたりというもの。もらい事故の被害に遭ったとき、被害者は自身の任意保険会社に示談交渉をしてほしいと頼んでも、通常は対応してもらえません。

なぜ対応してえもらえないのか?それは過失がない被害者の代わりに保険会社が示談交渉すると、他人の法律事務を取り扱ったとみなされ、弁護士法の法律違反になってしまうからです。ではなぜ、もらい事故でない場合は、示談交渉ができるのでしょうか?それは被害者にも過失がある場合、被害者の保険会社も加害者にいくらかお金を支払うことになり、これに伴う示談交渉は、保険会社の法律事務にあたるとみなされるためです。

では、もらい事故における示談交渉は、弁護士に頼むべきか?これはけがの程度や治療期間など、さまざまな要素を考慮する必要があるため一概には言えず。弁護士費用を考えると、経済的なメリットがなくなってしまう場合も少なくありません。しかし被害者自身の保険に弁護士費用特約が付いているのであれば、依頼した方がよいというケースが大半です。

弁護士に依頼するメリットは、慰謝料の倍増が期待できる、示談交渉の対応を任せることができる、後遺障害の等級認定の申請手続きを任せることができる、といったところが挙げられます。弁護士費用を考慮しても、経済的なメリットが見込めるケースもあり、弁護士費用特約がなくとも相談料が初回無料の弁護士などに、一度相談してみるとよいかもしれません。

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