むち打ち症に効くのは、温湿布か冷湿布か?

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むち打ち症に効くのは、温湿布かそれとも冷湿布か?実はこの二つ、いずれもインドメタシンといった炎症を抑える、痛み止め成分を含み効果は同じ。温湿布を使っても局部は温まらず、また冷湿布を使っても局部は冷えるものではありません。温湿布には唐辛子に含まれるカプサイシンという成分が含まれ、冷湿布にはメントール成分が含まれるゆえ、温かく感じたり冷たく感じたりするだけなのです。

次にパップ剤と呼ばれる白い湿布と、プラスター剤と呼ばれる茶色い湿布は、何が違うのか?これも特に効果に違いはなく、茶色いプラスター剤の方が、薄くて伸縮性があり剥がれにくいというメリットがあるのみ。よって、関節周囲に貼る場合は茶色いプラスター剤を選択するとよいでしょう。

ではこれらの湿布は、何時間効果を保つことができるのか?白い湿布のパップ剤は3~4時間、茶色い湿布のプラスター剤は10時間以上効果を持続するものも。しかし湿布の効果は味のなくなるチューイングガムと同様、時間の経過により効果は薄れるゆえ、不要に長時間貼ることは皮膚に悪影響を与えるだけとなります。

最後に湿布の効果をまとめると、赤くなる、腫れる、熱を持つ、痛むといった炎症の症状を抑える消炎鎮痛作用です。飲み薬が腸で吸収され血液の循環によって細胞に作用するの対し、湿布薬は貼った局部の皮膚から成分が吸収されるという仕組み。その効果は、飲み薬の方が強いといわれます。

湿布は飲み薬に比べると胃への負担は少ないものの、皮膚の敏感な人にはかぶれの原因となることもあるので、その点をよく考慮して使用するようにしましょう。

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