むち打ちのメカニズム

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自動車の追突、衝突事故で首が衝撃を受け、鞭のようにしなって起こる症状の総称が「むち打ち症」です。大きく分けて5つのタイプがあるものの、その多くが頸椎捻挫型。事故の衝撃は揺れとなって首に伝わり、首は頸椎を軸にして揺れます。頸椎という体の中心部分に衝撃を受けるのが、むち打ち症の特徴です。

この「揺れ」という衝撃を受けたとき、体が一番最初に守ろうとするのは脳です。脳は大変衝撃に弱く、ボクシングであご先にパンチを受けただけで倒れてしまうのは、脳が揺れるため。この脳を守ろうと、事故の衝撃を受けた体は首の回りの筋肉を硬くして、次回の衝撃に備えます。いわば、筋肉のコルセットを作るわけです。

頸椎、胸椎、腰椎は、いずれもひとつながりの背骨です。背骨には上から下まで脊椎起立筋が通る故、セットで負傷し胸背部痛や腰痛となって現れることも。また首の筋肉が強張ることで、星状神経節が興奮して交感神経が高まり、「パニック障害」を引き起こすこともあります。

他にもハンドルを握っていたことで、肩や肘を捻挫打撲していることや、衝撃に対し足を踏ん張ったことで、各所を捻挫打撲していることもあります。すべてが頸椎からの痛みやしびれとは限らないので、事故後に病院もしくは整形外科で画像検査を受けることは大切なことです。そして整骨院や整体院で、適切な治療を受けることが回復への早道といえるでしょう。

 

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