むち打ちになったら、どう治療すべき?

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交通事故に遭ってむち打ちの症状をそれほど強く感じなくとも、まずは整形外科で診断を受けることが賢明です。ここでレントゲンを撮り、骨に異常がないことを確認したのち、通常は頚椎カラーを装着し、消炎鎮痛剤で痛みを和らげます。頚椎カラーの装着は、むち打ち初期の対処法であり、首の筋力低下を防ぐため、長期装着は避ける必要があります。

 

初期症状の炎症が和らいだら、マッサージやけん引など筋肉や関節に働きかける治療を始めます。首や肩こりには、鍼灸が勧められるところ。むち打ち、すなわち頚椎捻挫は、神経痛、リウマチ、腰痛症、五十肩、そして頚腕症候群に並び、鍼灸で健康保険が受けられる病気です。

 

このような治療でも回復しない場合、脳脊髄液減少症である可能性も。追突事故で脳から流れる脊髄中の髄液が漏れ出すことにより、さまざまな症状をもたらすことが最近になって明らかに。治療は脳神経外科や神経内科で行うゆえ、気になる場合は治療を受けている整形外科で相談してみることをお勧めします。

 

脳精髄液が慢性的に漏れ続けると、頭痛、首や背中の痛み、腰痛、めまい、吐き気、耳鳴り、視力低下、思考力低下、睡眠障害、うつ症状、極度の倦怠感といった症状が複合的に現れます。これには、血液で穴を塞ぐブラッドパッチという方法が有効。大人ではブラッドパッチを2~3回行うことにより、75%が改善するという成果が。しかし4回行っても効果がないときは、ほかの理由を考える必要があります。

 

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